真駒内どうぶつ病院札幌市の真駒内にある犬猫専門の動物病院です

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シニア猫に多い病気

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中高齢猫

▋ 腎臓病

水をよく飲む、尿が多くなる、体重が減る、などの症状がみられる場合、腎臓病が疑われます。症状がなくても、健康診断時などに尿検査や血液検査の異常から発見される場合もあります。シニア猫の腎臓病では、腎臓の線維化によりおきる慢性腎臓病が代表的です。重い症状が生じる前に発見し、腎臓の負担を緩和するケアを行うことで、臓器寿命を延ばすことが可能です。

▋ 心血管系の病気

呼吸が粗い、口を開けて呼吸をする、疲れやすい、腰が抜ける、明るい場所でも瞳孔が開いている、などの症状がみられる場合、心血管系の病気が疑われます。シニア猫にみられる心血管系の病気では、心臓の筋肉の異常でおきる心筋症や、高血圧症、などが代表的です。重い症状が生じる前に発見し、心血管系の負担を緩和するケアを行うことで、臓器寿命を延ばすことが可能です。

▋ ホルモン(内分泌)の病気

食欲旺盛なのに体重が減る、水をよく飲む、尿が多くなる、などの症状がみられる場合、内分泌の病気が疑われます。シニア猫にみられるホルモンの病気では、甲状腺ホルモンが過剰になる甲状腺機能亢進症や、インスリンホルモンの分泌が減少する糖尿病、が代表的です。最初は前述のように一見病気とは分かりにくい症状なので、その間に発見して重い症状にいたる前にケアしてあげることが大事です。

▋ 腫瘍(がん)

体表にしこりができる(皮膚や乳腺のしこり)、リンパ節が腫れる(のど、肩、腋、膝裏などにしこり)、体重が減る、難治性の慢性症状がある(皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状)、などがみられる場合、腫瘍が疑われます。症状がなくても、健康診断時などに画像診断や血液検査の異常から、結果的に腫瘍が見つかる場合もあります。腫瘍は、あらゆる部位(体表にも、臓器にも)に発生し、腫瘍の種類も様々です。進行する前に発見し治療を行えば、完治を望める腫瘍も存在しますし、治らない場合でも緩和ケアにより質の良い延命を望める腫瘍もあります。また、原因治療が施せなくても、がん性疼痛に対するケアなど、症状の緩和に努める治療も可能です。